リフティングマグネットの寿命
主に工場で使用されるリフティングマグネットは頑丈に作られていますが、実際はどのくらいの耐久年数があるのでしょうか?
リフティングマグネットの要である磁石の多くは、ネオジム磁石が使われています。ネオジム磁石は永久磁石に分類されており、永久磁石では一番強い磁力を有しています。
またネオジム磁石は100年経過しても数%しか磁力が弱まらないため、携帯電話やパソコンのハードディスクドライブ・ハイブリットカーのエンジンなど、多岐にわたって利用されています。
しかし、ネオジム磁石は熱に弱いため、著しく高温の状態や温度変化の激しい環境で使い続けると、磁力の減衰が起こります。
磁石全般に言えることですが、磁石内の鉄の分子が整列して並んでいることにより磁力を有しています。ところが、過度な温度変化が起こると、整列していた鉄の分子がばらばらの方向に向いてしまうため、磁力がなくなってしまいます。
また、磁石は衝撃に弱い傾向にあります。日常使用の中で強い衝撃を加えてしまうと、上記のような磁石内の鉄の分子が乱れてしまいます。
ですから、運搬の際に地面に置くときには、徐々に速度を落としながらゆっくりと置いていただく方が望ましいです。
磁石は通常に使用する限りは、故障することが少ない傾向にあります。
そのためリフティングマグネットの外装やレバーが故障しない限り、長年にわたって使用することが出来ます。
上記のような正しい環境のもとに、大切に使用することで10年以上の使用も可能です。
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