リフティングマグネットに使われる3種類の永久磁石
若干専門的ですが、このページでは永久磁石式のリフティングマグネットに使用される3種類の磁石についてご紹介させて頂きます。
リフティングマグネットには「フェライト磁石」「ネオジム磁石」「サマリウムコバルト磁石」が使用されます。そして磁石には強弱があるのですが、素材によって磁石強さの限界があります。
(リフティングマグネット本舗の商品に使用しているのは「ネオジム磁石」です。)
フェライト磁石は、セラミックで出来た磁石で、さびには強いのですが割れやすく、磁力の強さは普通といったところです。安価であるため、通常目にする磁石のほとんどが、フェライト磁石です。
ネオジム磁石は、ネオジム・鉄・ホウ酸を原料とした磁石で、さびやすいため通常メッキをして使用されます。ネオジム磁石はフェライトの8倍の磁力を持つことが可能ですが、レアアースのネオジムを使用するため高価です。
(ネオジム磁石に関しては、こちらのページで詳細をご紹介させて頂いておりおます。)
サマリウムコバルト磁石は、サマコバ磁石とも言われ、ネオジム磁石に次いで強い磁力を有しているのですが、こちらもレアアースのサマリウムを使用しているため高価です。
高い耐腐食性と、350℃まで耐えうる耐熱性で、鉄工所などの高温での作業に使われています。
同じ最大吊り下げ重量でも、それぞれの最大まで磁力をあげた磁石の場合、ネオジム磁石が一番小さく、次いでサマリウムコバルト磁石、最後にフェライト磁石になります。
つまり、「ネオジム磁石が小さな力で、大きな力を発揮できる」ということです。
その差はネオジム磁石を1とすれば、サマリウムコバルト磁石は1.4倍、フェライト磁石は8倍の大きさが必要になります。
ですので、リフティングマグネットに関しては、ネオジム磁石使用のものが一番の軽量である事が分かります。
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