しゅんぎく(春菊)の栄養・栄養素
菊に似た花が咲くことが名前の由来です。
秋から冬にかけて鍋料理欠かせない栄養価の高い緑黄色野菜です。
β―カロテンの量はホウレンソウや小松菜を上回り、ミネラル類も豊富に含まれています。
独特の香りは、α―ピネン、ペリルアルデヒドなど約10種類の香り成分によるもので、これらの成分には胃腸の働きを促進する作用もあります。
東日本と西日本では品種が異なり、関西のものは菊菜と呼ばれ、香りが弱いのが特徴です。
旬:11~3月
選ぶポイント:緑色が濃くみずみずしいもの。茎は太すぎず伸びすぎていないもの。
保存方法:さっと洗いポリ袋に入れ、茎を下にして野菜室へ。
主な栄養素とカロリー
主な栄養素 100g当たり
カリウム:460mg
カルシウム:120mg
ビタミンA(β―カロテン):4500μg
ビタミンE:1.7mg
ビタミンC:19mg
カロリー 22kcal/100g
栄養と健康効果
春菊は、抗酸化作用のあるβ―カロテン、ビタミンCが多くガン予防や肌荒れなどに効果が期待できます。
独特の香りは、α―ピネン、ベンズアルデヒドなどの10種類の成分からなっています。
これらの成分は、自律神経に作用し、胃腸の働きを高め、胃もたれを解消したり、食欲を増進させます。また、痰をきり、咳を鎮める作用があるといわれています。
このほか、カリウムや鉄などのミネラルも豊富で、高血圧や貧血の予防効果も期待できます。
肌荒れ解消、ガン予防、胃腸強化などにおすすめです。
その他
調理の際、あく抜きの必要はありませんが、お浸しやあえ物にするときはサッとゆでて冷水にとり、色どめをします。
脂肪の代謝を助けるビタミンB2も多く含むので、肉料理の付け合わせにもよい野菜です。
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