にしん(ニシン)
にしん(ニシン)
にしんは、春に産卵のため北海道沿岸に現れるため、別名「春告魚(はるつげうお)」と呼ばれています。明治から大正にかけて大量にとれ、当時はニシン御殿と呼ばれる豪邸が北海道周辺で建つほどでしたが、現在は日本近海ではほとんどとれず、輸入ものが出回っています。にしんの卵巣が数の子で、鮮魚よりも乾燥させた加工品を利用することが多い魚です。
旬:春
選ぶポイント:体表が銀色に輝き、身にハリがあり、腹が切れていないもの。エラに血がにじんでいなくて、目が赤くならず黒く、大きいうろこが残っているもの。
種類:身欠きにしん かずのこ 子持ち昆布
主な栄養素とカロリー
100g中(身欠きにしん)
246kcal
栄養素
たんぱく質:20.9g
脂質:16.7g
鉄:1.5mg
ビタミンD:50.0µg
ビタミンB12:12.6µg
栄養と健康効果
抗血栓作用やコレステロール低下作用のEPA、脳神経細胞機能を維持するDHAが豊富です。
鉄やビタミンB12が豊富で、貧血予防に働きます。
ビタミンDが豊富で、カルシウムとリンの吸収を助け、強い骨や歯を作ります。
その他
にしんは春に海藻に産卵しますが、昆布に産み付けたものが「子持ち昆布」です。
にしんの卵巣を塩蔵、もしくは乾燥させた加工品が「数の子」で、子孫繁栄を願った縁起物として、お正月のお節料理に欠かせないものです。