とびうお
とびうおは、海面をグライダーのように飛ぶ珍しい魚で、そのことは昔からよく知られ、古い本の中でも飛行状態を観察した文章が出ています。体は紡錘形で軽く、浮き袋も大きく飛行に適した体をしていて、翼は胸びれ、腹びれが発達したものです。春に来る種を「春とび」、夏にやってくる種を「夏とび」と呼んでいて、あご、つばくろう、たちうおなど、地方によって様々な呼びかたがあります。
旬:夏
選ぶポイント:目が真っ黒で、ウロコがはがれておらず、背部の青黒色が鮮やかで、皮に光沢があり、身に弾力のあるもの。
種類:とびうお 浜とびうお つくしとびうおなど日本近海でも30種以上。
主な栄養素とカロリー
100g中
カロリー:96kcal
栄養素
たんぱく質:21.0g
ビタミンE:2.3mg
ビタミンB12:3.3µg
栄養と健康効果
良質のたんぱく質が含まれ、低脂肪・低カロリーで、ダイエットに適しています。
ミネラルのセレンを含み、抗酸化酵素のグルタチオンペルオキシダーゼの構成元素で、抗酸化作用があり、老化や癌予防に働きます。
ビタミンB12は、100gを摂取すると成人の推奨量(2.4µg)を上回る程豊富で、赤血球の生成に働きます。
ビタミンEは細胞膜の酸化を抑え、過酸化脂質から細胞を守ります。
その他
鳥類と同じく腸が短いので内臓が少なく、鮮度が落ちにくい特長があります。
とびこはとびうおの卵で、お寿司に使われています。