たい(鯛)
たい(鯛)
一般にたいといえば「真だい」を指しますが、「めでたい」という言葉にかけてお祝いの席には欠かせない魚で、姿のよさや色の鮮やかさで日本人に愛されている魚です。全長40~100cmで、体色はやや黒みがっかた薄紅色ですが、この色は抗酸化作用のあるアスタキサンチンに由来しています。
旬:3~4月
選ぶポイント:目の上が青みがかっていて、目が澄んでいて体にハリのあるもの。切り身は透明感とハリがあるもの。
保存方法:冷蔵庫で保存。早めに食べましょう。
種類:真だい 血だい 黒だいなど
主な栄養素とカロリー
100g中(真だい 天然 生)
カロリー:142kcal
栄養素
たんぱく質:20.6g
ビタミンD:5.0µg
ビタミンE:1.0mg
ビタミンB1:0.09mg
栄養と健康効果
脂肪が少なく、良質のたんぱく質やビタミンB1・D・Eが豊富で、代謝促進作用や骨や歯の形成、抗酸化作用があります。
血栓防止作用のEPA、脳神経細胞機能維持作用のあるDHAが豊富に含まれます。
旨み成分のイノシン酸が豊富で、細胞代謝機能に働きます。脂肪が少ないうえに酸化しにくく、イノシン酸の分解速度は遅く劣化しにくいので、調理後も味に変化がありません。
タウリンが含まれ、肝機能向上、コレステロール調整作用があります。
その他
天然と養殖の違いは尾びれなどの違いです。天然は尾びれが先までピンとしていて、縁が黒いのが特徴ですが、養殖はいけすで育つため、尾びれの開きが狭く擦り切れています。養殖の冊は透明感がなく白っぽいのが特徴です。