さわら(鰆)
さわら(鰆)
さわらはさごし、やなぎと名前が変わる出世魚です。体長が1mにもなる比較的大型の魚で、ほとんどが切り身で出回ります。身がやわらかくさばきにくいため、刺身にはあまり向きません。
さわらの濃厚な脂が味わえるのは書いて字のごとく春です。
大別すると鯖の仲間で青背魚の一種で、青背魚の特徴である不飽和脂肪酸のDHAやEPAも豊富です。
ビタミンDやカリウムも多く含まれます。
旬:冬~春
選ぶポイント:目とエラが綺麗。切り身は水分が出ていないツヤとハリがあるもの。
保存方法:切り身はキッチンペーパーに包みラップをしてチルド室へ。
主な栄養素とカロリー
主な栄養素 100g当たり
たんぱく質:20.1g
カリウム:490mg
ビタミンA(レチノール):12μg
ビタミンD:7.0μg
カロリー 177kcal/100g
栄養と健康効果
さわらは、青背魚の特徴である不飽和脂肪酸のDHAやEPAが豊富に含まれています。
これらは、中性脂肪やコレステロールの低下、脳の活性化が期待できます。
ビタミンではビタミンDが豊富です。ビタミンDはカルシウムの吸収を促進して歯や骨を丈夫にします。
ミネラルではカリウムが豊富です。カリウムは塩分(ナトリウム)を排泄し血圧上昇を抑えるはたらきがあるため、さわらの西京漬けなど濃いめの味付けで食べても比較的バランスがとりやすい魚です。
高血圧予防・コレステロール低下・動脈硬化予防におすすめです。
その他
さわらはクセがなく、和洋中の調味にあう魚です。
味がつきにくいため、焼き魚にするなら照り焼きにするとよいでしょう。
味噌味と相性がよいため西京漬けや粕漬け、また油のこくが加わる、から揚げや天ぷらなどもおすすめです。