野菜の栄養・栄養素|にんじん(ニンジン、人参)

体によい食べ物

にんじん(ニンジン、人参)の栄養・栄養素

にんじんは、緑黄色野菜の中でも、抗酸化作用で、がんや生活習慣病を予防するβ―カロテンの含有量がトップクラスです。
またβ―カロテンと同様にα―カロテンも含み相乗効果が期待できます。

にんじんにはビタミンC破壊酵素アスコルビナーゼが含まれています。
この酵素は熱や酸に弱いので、下ゆでしたり、炒めたり、レモン汁や酸を加えた調味料などで酵素の働きが止められます。

旬:春夏にんじん4~7月、冬にんじん11~12月
品種:ミニキャロット、金時にんじんなど。
選ぶポイント:色が均一でハリがあり、硬くひきしまったもの。
保存方法:通期の良い場所で常温保存。

主な栄養素とカロリー

主な栄養素 100g当たり
カリウム:280mg
カルシウム:28mg
ビタミンA(α―カロテン):2800μg
ビタミンA(β―カロテン):9100μg
ビタミンC:4mg
食物繊維:2.7g

カロリー 37kcal/100g

栄養と健康効果

とび抜けて多いβ―カロテンは、体内でビタミンAに変化し、皮膚や粘膜を保護して抵抗力を高め、風邪を予防します。また、眼精疲労などの疲れ目の改善に効果的です。
α―カロテンもβ―カロテンと同様に活性酵素を抑制する働きがあり、免疫力を高め、すい臓がんや肺がんなどの喫煙に関するガンや心臓病、動脈硬化を予防する効果があるといわれています。
この他、血圧を正常に保つ働きのあるカリウムも多く含み、高血圧の予防にも役立ちます。

動脈硬化予防・ガン予防などにおすすめです。

その他

豊富なβ―カロテンは油脂と一緒にとると摂取効率がアップします。
サラダならノンオイルではなく油をつかったドレッシングにしましょう。
また、にんじんにはビタミンC破壊酵素アスコルビナーゼが含まれます。この酵素は、熱や酸に弱い性質があるので、生ジュースを作る際はレモン汁などを加えるとよいでしょう。

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