いちじく(イチジク)の栄養・栄養素
クワ科の落葉樹。昔から広く栽培されてきた果物の一つで、アラビア地方が原産。江戸時代に入ってきました。1日毎に1個熟すことから「一熟」となり「イチジク」になった説、中国名の「インジェクフォ」から由来している説などがあります。「無花果」とも書きますが、花が咲かないわけではありません。実の中に無数の花を咲かせていて、花が咲かないように見えているのです。花の部分によって独特の食感を生み出しています。
旬:8~10月頃
選ぶポイント:甘い香りがして全体が色づき、果皮にハリと弾力があるもの。ヘタの切り口に白い液体があれば新鮮。
保存方法:ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存。日持ちしないので早目に食べましょう。
種類:桝井ドーフィン 蓬莱柿 とよみつひめなど
主な栄養素とカロリー
100g中
カロリー:54kcal
栄養素
カリウム:170mg
ビタミンB6:0.07mg
食物繊維:1.9g
栄養と健康効果
カリウムにはナトリウム排泄作用があり、高血圧を予防します。
ビタミンB6はたんぱく質合成の補酵素で、皮膚や神経を正常に保ちます。
食物繊維のペクチンが多く含まれ、便秘の予防効果があります。
フィシンはたんぱく質分解酵素で、消化を助けます。
その他
フィシンはいちじくをもぎ採ったときに出る白い汁の成分です。ゼラチンのようなたんぱく質に作用して分解するので、生のいちじくでゼラチンゼリーを作ると固まりません。