あんず(アプリコット)の栄養・栄養素
梅の実に似た果物。英語でアプリコット。ヨーロッパで品種改良されたあんず(アプリコット)は比較的甘く、アジアで品種改良されたあんずは酸味が強いといわれています。
最近ではヨーロッパ系あんずとの交配で、酸味の少ない生食用品種が増えてきましたが、
生食よりもジャムや洋菓子などに加工されることが多い果物です。中国では昔から、あんずの種の中の仁を薬として利用していました。
旬:6~7月頃
選ぶポイント:香りが良く、皮に傷がなくハリがある。ふっくら丸みがあり、全体が色づいているもの。
保存方法:冷蔵庫保存。熟したものは痛みが早いので、早めに食べましょう。
種類:平和 昭和 ハーコットなど
主な栄養素とカロリー
100g中
カロリー:36kcal
栄養素
カリウム:200mg
β-カロテン当量:1500µg
栄養と健康効果
カリウムは、ナトリウムを排泄して高血圧予防します。
β-カロテンやクリプトキサンチンが豊富で、活性酸素を除去し、抗がん作用・粘膜強化に働きます。
リンゴ酸、クエン酸には疲労回復効果があります。
アミグダリンは、あんずの種の仁に含まれています。東洋医学でぜんそくや咳止めに効果があるといわれていますが、毒性もあるため、指導をうけて摂取しましょう。
その他
干しあんずは、生よりも栄養価が高く、β-カロテンは3倍以上含まれ、食物繊維も多く、便秘解消に働きます。
東洋医学では、杏仁はせき止め、ぜんそくの薬、痛みを鎮める、熱を下げる、利尿作用などがあるといわれています。