とまと(トマト)の栄養・栄養素
トマトは野菜か果物かというのはいまだにはっきりとした見解が出ていません。最近フルーツトマトというものも出ていますので、とりあえずこのサイトでは果物に分類しております。
ヨーロッパでは昔から「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほどその薬効が信じられてきました。栄養価が高く、ビタミンやミネラルがとても豊富な果物です。
トマトの栄養素で最も注目されるのは、赤い色素に含まれるリコピンです。
リコピンはカロテノイドの一種で、強力な抗酸化作用があります。
この他にもトマトには抗酸化ビタミンと呼ばれるβ―カロテン、ビタミンCが多く含まれています。
特長的な風味により、魚や肉の臭みを消しつつうまみを増してくれるので、調味料としても優れています。
旬:6~9月
選ぶポイント:皮にハリとつやがある。ずっしり重みがあるものは甘くておいしい。
品種:ミニトマト、フルーツトマト、ファーストトマトなど
保存方法:ポリ袋に入れ野菜室へ。冷凍保存も可能。
主な栄養素とカロリー
主な栄養素 100g当たり
カリウム:210mg
ビタミンA(β―カロテン):540μg
ビタミンB1:0.05mg
ビタミンC:15mg
カロリー 19kcal/100g
栄養と健康効果
赤い色素リコピンの強力な抗酸化作用と抗酸化ビタミンと呼ばれるβ―カロテン、ビタミンCの相乗効果により、ガンや動脈硬化を予防したり、細胞の老化を防いで肌を美しく保つ効果が期待できます。
また豊富なカリウムは、血圧を安定にして高血圧の予防にもなります。
酸味のもとクエン酸には食欲を増進させ、疲労回復を促す働きがあります。
胃炎、動脈硬化、高血圧、肌トラブル、便秘、疲労回復などにおすすめです。
その他
抗酸化作用が期待できるリコピンは加熱に強いので煮込んだり、焼いたりしても抗酸化力はあまり低下しません。
また、β―カロテンもリコピンも脂溶性なので、炒めものなど油脂を使って調理すると吸収率が高まります。
トマトは一年中出回っていますが旬は夏で、カロテン含有量も7月は2月の約2倍にもなります。夏のトマトはすすんで食べましょう。